熱海、未来のタネをみつけに

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ソーシャル・イノベーションのための
ATAMI社会課題ラボ

未来創造部は、社会問題の発見と解決に関心を寄せる様々な企業や地域と連携して、会員制「ソーシャル・イノベーションのためのATAMI社会課題ラボ」を展開していきます。

開設にあたり、代表の枝廣淳子より、ラボ開設に至る問題意識と、これから私たちの仲間となってくださる皆さまへのメッセージをお届けします。

問題意識とコンセプト

企業の未来を拓く鍵は「社会課題の発見と解決」

株式会社未来創造部 代表 枝廣淳子 junko_edahiro
未来創造部代表 枝廣淳子

人口減少、気候変動、SDGs、ESG投資、コロナ禍、人々の価値観の変化などを背景に、既存のビジネスモデルの延長線上には未来は拓けないと認識する企業が増えています。CO2排出に限らず、さまざまな意味で環境制約が厳しくなり、市場拡大に依存する成長は難しくなりつつあるビジネス環境の中、どのように自社のビジネスモデルを転換し、新たな事業を創出できるかが企業の盛衰を握る鍵となりつつあります。

そして何よりも、VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)と言われる、不安定で不確実で複雑で不明確な時代の中でも、企業を持続・成長させられる人材を育成する必要性を多くの企業が感じています。

このような背景から、企業にとって、新事業開発という観点からも、人材育成の観点からも、鍵を握るのは、「社会課題の発見と解決」との認識が広がっています。「社会課題」に取り組むとしたら、自社内に閉じこもっていてはできません。

企業と地域の連携に不可欠な
リアルの場とプロセスを
未来創造部チームがコーディネートします

また、「社会課題」を抽象的なレベルで考えても役に立ちません。抽象的な「社会」など存在していないからです。「社会課題」があるとしたら、必ず、「どこかのだれかの課題」であるはずです。そこでの「社会」とはどこの誰のことか? もちろん、地域やグループを超えて共通する課題はありますし、あるところで創り出された解決策が横展開できることも少なくありません。しかし、社会課題を考える際には必ずリアルのフィールドが必要だと信じています。

そのような問題意識で、社外・地域・社会に社員を送り込むことが必要だとを考え、少しずつ実践する企業が増えています。たとえば、トヨタは、2020年1月より、「若手幹部候補をベンチャー企業などに出向させる取り組みを制度化」しているとのこと。報道記事によると、「自動車業界を取り巻く環境変化を見据え」、「社員のコミュニケーション力や適応力を高めるのが狙い」とのこと。実際、ベンチャー企業だけでなく、地方の地域への出向も行われています。

ただし、ただ社員を地域に派遣したり、地方での研修を受けさせても、それだけで「社会課題の発見力と解決力」には結びつきません。熱海という地域に二拠点居住するようになって7年、完全移住して半年の自分の実体験から強く感じているのは、「地域」というシステムの外側から、見えている部分だけを対象に批評家的に「ああすればよい、こうすればよい」といっていても、地域の現実とはかけ離れていてまったく役に立たないこと、いかに外部の人間でありながらも、システムの内側に入るか、内側の視点を持ちうるかが鍵であることです。つまり、域外の企業の社員が地域で社会課題を見いだし、取り組もうとするなら、そのためのスペースとプロセス、そして何よりも橋渡し・通訳役をする人が必須だということです。

地方創生がブームとなった時期に、多くの「企業と地域との連携協定」が結ばれましたが、その多くは「結ばれて終わり」になっています。地域と企業の橋渡しをし、両者を知った上でコーディネートできる存在がいないままスタートしたためでしょう。企業と地域の連携に詳しいさまざまな有識者からも、「企業と地域がただ出会ってもうまくいかない。間を取り持ち、つなげ、コーディネートする人・組織の存在が不可欠」とのコメントを得ています。

私自身は、東京ガスの社外取締役を務め、多くの企業にアドバイスやコンサルティングサービスを提供する一方、いくつもの地域のまちづくりをお手伝いしてきた経験を有し、現在は自ら熱海という地域のプレーヤーとして活動しています。企業にはぜひ地域にじょうずに入って、社会課題の発見力と解決力を高めてほしい、それを社会のためにも、また自社の新事業や新たなビジネスモデルの開発につなげてほしい、と願っています。また、地域には、ぜひ企業とじょうずに連携して、地域課題の解決策を作りだし、実行し、住民の持続可能な幸福のために力を発揮してほしい、と願っています。

両方の立場に立っているからこそ、両者がつながって相乗効果を発揮できる場とプロセスを提供することが自分のやるべきことの1つではないか。この思いから、このたび、「ソーシャル・イノベーションのためのATAMI社会課題ラボ」を開設・運営することとしました。

熱海という自分の本拠地である地域で、未来創造部を共同運営している仲間の地元との強いつながりや関係資本を活かすことができます。社会人向けMBA(イノベーション経営専攻)教育を展開している大学院大学至善館でゼミを担当し、バックグラウンドも関心領域も異なる社会人学生たちの個別プロジェクトを指導している経験などをベースに、しっかりした人材育成プログラムを提供することができます。これまで培ってきた国内外の多様な仲間やパートナー組織の力を借りることもできます。このようなアセット(資産)をベースに、多様な人々が交わって、新しいアイディア出したり、プロトタイピングを進めたりする、インキュベーションのためのスペースとプロセスを提供します。

地域や他者との社会関係資本を育みながら、
未来共創力を身につける新たな時代の人材育成のモデル

具体的には、地域の現状に関する資料の読み込み、地域のキーパーソンやへのヒヤリング、仮説の検証のための多様なステークホルダーや他社・他業種のメンバーとのディスカションなどを通じ、自社の新たなビジネスモデルや新事業にもつながりうる地域課題を発見し、事業化のための構想を練り、小さなパイロットプロジェクトを行っていきます。地域や他社との社会関係資本をはぐくみながら、未来共創力を身につける「ATAMI社会課題ラボ」は、新たな時代の人材育成のモデルの1つだと確信しています。

参加メンバーは、未来創造部の本拠地ビルの会員制コワーキングスペースに一席を有することで、熱海をリモートワークのスペースとしても活用しつつ、現場での活動に参画できます。また、人の移動に制約がかかりうる現在の状況に鑑み、オンライン機能を最大限に活用することで、熱海に来ることができなくても、問題なく参画できるプロセスとなっています。

きめ細やかなフォロー体制をとれるよう、メンバー数は約15名に限定しての運営となります。地域でのソーシャルイノベーションの共創にご関心のある企業のみなさま、社会起業家をめざすみなさまのご参加をお待ちしています。

(枝廣 淳子)

「ATAMI社会課題ラボ」のプログラム 内容と特徴

ローカル

熱海という地域の社会課題を発見し、解決策を考える

  1. 熱海に関する既存の資料等の読み込み → 仮説立て
  2. 地元のキーパーソンへのインタビュー・ヒヤリング → 仮説検証・修正
  3. 地元の関連場所等への視察・見学 → 仮説検証・修正

※地元のキーパーソン例:市役所(観光経済課など)、熱海商工会議所、観光協会、銀座商店街、漁業組合、地元メディア、machimori、熱海高校など

グローバル

問題構造の理解を深め、グローバルな先進事例を知る

  1. 抽出した課題に関する他地域・他国の状況調査
  2. 関連する調査研究等の調査・読み込み
  3. グローバルな有識者へのインタビュー・ヒヤリング

社会変革手法

実際に課題を解決していくための方法論を身につける

システム思考、学習する組織、変化の理論、コミュニケーション、社会的合意形成など

重視するバランス

「ローカル」――「グローバル」という軸と、「アカデミック(研究・調査)」と「フィールド(実践)」という軸を組み合わせ、バランスよく進めていきます。
「ローカル」に軸足を置きながら、「グローバル」につながり、「研究・調査」に裏打ちされた「実践」的なパイロット事業を展開していきます。

ATAMI社会課題ラボ(図)

「ATAMI社会課題ラボ」の活動の進め方

  • 既存の資料を読み込んだうえで、少なくとも月1回、地元のキーパーソンへのインタビュー・ヒヤリングを行い、社会課題に関する各自の仮説を立て、検証していきます。キーパーソンは参加者と相談しながら、各自の問題意識にあわせて選定し、インタビュー・ヒヤリングは未来創造部がコーディネートします。
  • そのほかに、月1回、社会課題ゼミを開催し、各自の進捗を報告し、さまざまな業種・バッググラウンドを有する他メンバーからのフィードバックを得ます。育成をサポートする枝廣淳子を中心とする未来創造部スタッフが、関連文献や海外の有識者を紹介したり、地元のステークホルダーにつなぐなど、必要なサポートを提供します。
  • メンバーは、未来創造部の事務所スペースと同じフロアにある3F会員制コワーキングスペースを営業時間内いつでも利用できます。リモートワークの場として利用しつつ、日常的な情報交換などの育成サポートを受けることができます。
  • 6ヶ月ごとに、社会課題の発見・解決にもとづく「プロジェクト提案」の発表会を行います。派遣元の企業はもちろん、地元のキーパーソンにも参加いただきます。「プロジェクト提案」は、進捗度合いによって、「プロジェクト改善に向けたフィードバックを得るための発表」と、「事業化のゴーサインやパートナー・資金等を得るためのピッチ」の両方があり、それぞれの目的に応じたフィードバックを得ることができます。
  • このようなプロセスを経て、社会課題に対するセンスや発見力、解決に向けたプロジェクトの構想力、ステークホルダーとの連携力や合意形成力を培うことができます。
  • 派遣元と事前・中間・終了時のすりあわせを行うことで、「とくに重視する分野や能力」等、個別のリクエストにも可能な限り対応し、育成に関するフィードバックを提供します。
  • すべてのインキュベーション・コミュニティの活動はオンラインでも参加できるように設計されています。タイミングが合うときは熱海で、それ以外はオンラインで、というハイブリッド型で参加できます。また、インタビュー等、重要なコンテンツは録画・録音し、当日参加できない場合でもキャッチアップができるようになっています。

どのようなソーシャル・イノベーションに取り組むか

各メンバーは、自分・自社の問題意識に沿ったソーシャル・イノベーションを追求します。また、未来創造部が進めようとしているソーシャル・イノベーションに共同参画することもできます。現在、未来創造部が取り組もうとしている社会課題・ソーシャル・イノベーションの例を示します。

①ブルーエコノミー・プロジェクト

②プラキャッチプロジェクト

③コロナ禍での地元経済維持・活性化プロジェクト

④人口減少・高齢化社会におけるモビリティを考えるプロジェクト

⑤地域の再エネ化プロジェクト

プロジェクトの詳細は「私たちについて」へ

対象者

地域の現場を歩き、さまざまなキーパーソンにインタビューし、情報やインプットを分析し、仮説を組み立てて検証し、解決策を構想する力を鍛えたいと考える企業の若手~中堅社員、社会起業家を志望する個人など

期間

1ターム 6ヶ月間~

※2021年5月よりスタートしますが、スパイラルアップしていくプロセスなので、いつからでも合流できます。

募集人数

約15名

※個別の対応など、きめ細かくサポートできるよう、定員を約15名とします。3Fにあるメンバー専用の会員制コワーキングスペースは、ソーシャルディスタンスをとってご利用いただけます。また発表会など、人数が多めになる場合は、同じビルの2Fのより広いスペースを用います。

※多様性確保のため、同一組織からの参加は3名までとします。(それ以上の場合は、各社のニーズや問題意識にあわせた専用プログラムを実施することも可能ですので、お問い合わせください)

費用

■参加費:

1ターム(6ヶ月間): 550,000円(税込)/1人 
※複数名参加の場合割引あり

※複数名参加割引 (同一組織、同ターム参加限り)

・2名参加(10%OFF):495,000円(税込)/1人につき

・3名参加(20%OFF):440,000円(税込)/1人につき

※1ターム後、6ヶ月単位で、上記料金で更新できます

※1ターム後の6ヶ月未満の延長の場合 110,000円(税込)/1人/月

■入会金:

55,000円(税込)/1人 ※初回のみ

費用に含まれるもの

  • 契約期間のATAMI社会課題ラボ参加費用
  • 契約期間の3F会員制コワーキングスペース1人分の利用料
    (フリーアドレス制、1人1席、専用の鍵付きサイドデスクワゴン付き)
    ※会員制コワーキングスペースの営業時間:平日9~17時

費用に含まれないもの

  • 有料貸出備品、当社2階レンタルスペース、2階・3階の小会議室利用料金
    (別途利用料を申し受けます)
  • 活動・参加に関わる交通費、飲食費等
  • その他、個人に関わる支出

会員規約

ATAMI社会課題ラボ 会員規約(PDF/284KB)

お申し込み・お問い合わせ

株式会社 未来創造部

〒413-0014 熱海市渚町7-5 エムズ熱海ビル

担当 館岡・横山

Tel : 0557-48-7898