熱海、未来のタネをみつけに

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設立への思い

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枝廣淳子です。気候変動、海洋プラスチック汚染、資源の枯渇、地方経済の疲弊、人口減少など、私たちは様々な問題に直面しています。そのような課題に対して、何かを変えていったり、新しい何かを作り出す必要があります。

――変化は必ずローカルに生じる

これが長年にわたって、政府のさまざまな委員会や企業へのコンサルティング、地方創生のお手伝いをしてきた自分の実感です。

政府や自治体には、様々な方向性を定めたり、その方向に推進するための政策や施策を打つという重要な役割があります。しかし、実際の変化は、それぞれの地域で人々が作り出すことになります。政策や奨励策・規制などは、それを受けて動く人々や事業者がいてはじめて形になり、効果を生みます。

数年前からその実感を強くしてきた私は、「政策はこうあるべき」と理論で戦う空中戦だけではなく、「自分もリアルの場でのプレイヤーのひとりとして、実際の変化を創り出していきたい」と思うようになりました。そのフィールドとして出会ったのが熱海でした。熱海が好きな場所だっただけではなく、長年にわたって地元で活動してきた光村さんに出会って意気投合したからです。町を歩けば何人もに声を掛けられ、熱海や周辺の町や海や山のあちこちをよく知っており、さまざまな活動をしている多くの人々や団体とつながっている仲間がいるからこそ、リアルの場での活動ができます。

私は、グローバルや政府、様々な産業界や地域の最新の情報や取り組みを熱海につなげたいと考えています。それとともに、熱海というリアルの場で取り組むからこそ得られる様々な学びや知恵、洞察を、他の地域や政府、産業界、そして他国やグローバルレベルで活動している人々にも伝えていきたい。

「グローバル」と「ローカル」が出会ったからこそできる新たなチャレンジを、ここ熱海で展開していきたいと考えています。

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光村智弘です。自分は熱海で30年以上前から、マリンサービス事業を展開しており、ボランティアとして、ビーチクリーン活動やビーチアート、ビーチクラブなどの活動やイベントなどを行ってきました。

楽しく熱海で活動しながらも、自分はここ熱海やその周辺では活動できても、そこを超えて大きなインパクトを与えることはできない、言ってみれば井の中の蛙のように感じていました。しかし、15才の少女、スウェーデンのグレタさんの勇敢な取り組みを見て、「このままじゃいけない、自分も未来の子供たちにきれいで楽しい地球を残すために、もっと活動を展開したい!」とうう思いが強くなったところに出会ったのが枝廣さんでした。

枝廣さんの環境問題やSDGs、地方創生などに関わる知識や情報はハンパでなく、何を聞いても、山のような情報や知識を惜しげなく差し出してくれます。「コップ一杯の水をくれと言ったのに、バケツ一杯、場合によってはバスタブ一杯の水を注がれて溺れそう!」になることもあります(笑)。

全国・世界につながっている枝廣さんですが、熱海に移住して、枝廣さんの言うところの「時間がかかってめんどくさいこともたくさんある」リアルの場で、毎日一つ一つ変化を創り出す活動や実験を共に楽しみながら進めています。地元と世界がつながるとこんなにダイナミックに物事が動き始めるんだ!と驚嘆の目で自分たちの活動を見ている思いです。