ブルーカーボンプロジェクト推進協議会(会長:齊藤栄・熱海市長、事務局:株式会社未来創造部)にて、コアマモの移植を行いましたのでご報告します。
今年も多くの方にご協力をいただき、6月14日に土肥海水浴場からコアマモの採取、6月15日に熱海への移植を行いました。昨年は約1500株のコアマモを移植しましたが、今年は採取や移植の方法を工夫することで約6000株のコアマモを移植することができました。
6月14日 伊豆市土肥海水浴場でコアマモを採取
6月14日、気温22度、雲空の中でコアマモ採取を行いました。この日は青木建設の方2名、ボランティアの方9名を含む15名が参加しました。水中では、今年もたくさんのコアマモが確認されました。
昨年度までの経験を踏まえ、今年はダイバーが採取したコアマモを土ごと作業用のかごにすくい入れてボートに乗せ、発泡スチロール製のトロ箱に移し替える作業を行いました。
約1時間の潜水で合計13個のトロ箱が埋まり、約6000株のコアマモを採取することができました。
このトロ箱は、熱海で未活用魚便をお届けしている宇田水産からお借りしました。
幸い、雨も降らずに作業を終了することができました。採取にご協力くださった皆様、本当にありがとうございました。
6月15日 熱海にてコアマモ移植
6月15日、気温22度、この日も曇空の中、熱海サンビーチのムーンテラス近くで移植作業を行いました。この日はボランティアと見学者の方に、併せて16名ご参加いただきました。
はじめに、未来創造部事務所の2階で、ブルーカーボンに取り組む目的や昨日の状況、本日の作業の流れなどを確認し、ムーンテラス沖に移動しました。
今年は、熱海市のご協力もいただき、よりコアマモにとってより生育条件のよい水深3m程度の場所で移植作業を行うことができました。
ダイバーが海に入った後、昨日採取したコアマモを再度、土ごとかごに移し替え、ダイバーに渡します。
ダイバーはかごをもって潜水して、土ごと海底の砂の上に置く方法の移植をしていきます。
約1時間で6000株すべてを移植することができました。
昨年度は1株ずつ田植えのように植えていきましたが、土ごと移植することで効率よく作業することができました。また、根を傷つけずにできるだけ元の環境に近い形で移植をすることができ、コアマモの生育にとっては良い効果を生み出してくれるのではと期待しています。
作業終了直後に雨が降り始め、皆で急いで事務所に戻ってきました。ボランティアの方が撮影してくださった水中の様子を見ながら、今年はしっかり根付いてほしいねと皆で話しながら、作業を終了しました。ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。
今年も、潜水やROV(水中ドローン)を使いながら経過観察し、その状況を随時ご報告する予定です。引き続き、コアマモの動向にもご注目いただければと思います。
★この模様は静岡新聞(6月18日日曜日)でも紹介されました