4月からほぼ毎週日曜日(月末を除く)、静岡新聞でエダヒロの連載「明日への環境Lesson」がスタートしました。
▼静岡新聞「明日への環境Lesson」
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1446430.html
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静岡新聞にご了解をいただき、以下に記事を掲載させていただきます。
環境のこと、持続可能な社会をつくるために必要な力や情報について、お伝えしていきます。
ぜひお読みいただけたらうれしいです。
明日への環境Lesson(2024年4月7日)
未来を創り出す力①
「変えたい」時 必要なこと
こんにちは! 私は「Global Warming=地球温暖化」という定訳もなかった25年前から、環境問題や地方創生に取り組んできました。幸せで持続可能な社会を目指したい、そのために必要な望ましい変化を創り出したいー。そう思って仲間と活動しています。
皆さんには、変えたいものはありますか? 自分の将来? 友達との関係? 学校や地域の取り組み? 何かを変えていこうとしたら、何が必要なのでしょう。
まず必要なものは、「変えたい!変化を創り出したい!」という熱い思いです。では、「熱い思い」だけで十分なのでしょうか? 「熱い思い」がないと始まらないけど、それだけでは十分ではないのです。
本当に変えたいもの・変えるべきものは何かを考え抜く力、望ましい変化のつくり方をデザインする力、まわりの人々や社会に上手に伝える力、意見や立場の違う人々の間に合意を創り出す力―このような力が必要なのです。こういう力があれば、きっと望ましい変化を生むでしょう。そして、分野や地域は違っても同じ思いを持つ「仲間」をつくることも、活動を続けていくためにとても大事です。
これらは環境問題への取り組みに限らず、どんな場面でも必要な力であり、人生を切り拓いていくスキルです。こういった力を若い人たちに伝えたくて、2年前に「未来創造ユースチーム」という学びの場を立ち上げました。小学生から29歳以下のメンバーが、日本全国さらに海外から、熱海でまたはオンラインで参加し、学んだことを自分たちの活動に活かしてくれています。
これから、この望ましい変化を創り出すために必要なそれぞれの力について、具体的にお伝えしていきましょう。皆さんも何かを変えてみませんか?
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2020年に移住した熱海市で環境教育に取り組む環境ジャーナリストの枝廣淳子さんが、持続可能な社会をつくるために必要な力や知識を解説します。
■プロフィール
枝廣淳子(えだひろじゅんこ)
1962年生まれ。東京大大学院教育心理学専攻修士課程修了。アル・ゴア著「不都合な真実」の翻訳をはじめ、環境・エネルギー問題に関する講演、執筆、自治体の地方創生アドバイザーなどを務める。近著に「答えを急がない勇気 ネガティブ・ケイパビリティのススメ」(イースト・プレス)など。株式会社未来創造部社長、大学院大学至善館教授。