熱海、未来のタネをみつけに

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未来創造カーボンマイナスプロジェクト
日本初・移動式炭化ユニットの火入れ式を行います

未来創造カーボンマイナスプロジェクト日本初・移動式炭化ユニットの火入れ式を行います

熱海マリンサービス株式会社(静岡県熱海市、代表:光村智弘)ならびに株式会社未来創造部(静岡県熱海市、代表:枝廣淳子)は、7月14日に日本初の移動式炭化ユニット「未来炭化ユニット」の火入れ式を行います。

これまで、端材や剪定枝、農作物の残さなどの多くは、燃焼されて二酸化炭素の排出源となっていました。本プロジェクトでは、これらの未利用資源を適切な形でバイオ炭(バイオマス資源からつくられた炭)にすることで、地域資源として循環させ、地域循環共生圏の一端を担います。同時に、バイオ炭を化石燃料の代替とすることで二酸化炭素の排出を抑えたり、土の中に埋めることで土壌を改良するとともに、植物が隔離した二酸化炭素を数百年~数千年貯留させたりすることができます。

 

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脱炭素・カーボンニュートラルによって、今後排出する二酸化炭素を削減することに加えて、大気中にすでに存在している二酸化炭素を隔離・貯留することによって、地球の炭素循環のバランスを正す一助となり、気候変動対策につなげていきたいとの思いで、この炭化プロジェクトを始動します。

これまで熱海マリンサービスおよび未来創造部は、バイオマス粉炭の製造を通して地域のカーボンシステムに取り組む高槻バイオチャーエネルギー研究所(有限会社紋珠、大阪府高槻市、代表:島田勇巳)と、炭を介した地域資源エネルギーの循環システムについて考えてきました。

同研究所の「密閉一体型BC炭化ユニット」(特許申請・国際特許出願済「PCT/JP2021/032518」)は、簡易に設置でき、製炭時間も4時間~8時間と短く、炭化プロセスで生じる煙を消煙装置にて二次燃焼させるものです。煙や臭いが出ないため、人家の近くでも問題なく製炭ができます。

さらに、この「密閉一体型BC炭化ユニット」をより使いやすくするため、クレーン付き4tトラック1台に全てのユニットを積載し、炭化したい端材や残さなどがある場所に移動して、その場で製炭ができる「未来炭化ユニット」を新たに設計しました。その第1号ユニットを熱海市笹尻に導入します。

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密閉一体型BC炭化ユニット「未来炭化ユニット」

 

熱海マリンサービスならびに未来創造部では、新設の未来炭化ユニットを用い、以下の実証事業を展開する予定です。

  1. 熱海周辺や伊豆の林地、農地などから出る製材所に出せない小径木や端材、剪定枝や農作物残さ等々を試験製炭し、性能確認・最適化を進めるとともに、炭化ユニット製造から炭化・その活用までの二酸化炭素排出量をLCA(ライフサイクルアセスメント)を用いて算定します。これによって炭化による二酸化炭素排出量の削減等、環境メリットを見える化します。
  2. デモ運転や試験製炭、炭化ワークショップや研修、炭化ビジネスに関わる実証実験やコンサルティング、販売、メンテナンス、炭化に関わる地域や企業のネットワークづくり等を進めます。
  3. 熱海市と連携し、地域資源を活用したゼロカーボン熱海に向けての取り組みを進めます。
  4. 炭化に興味を持つ全国の自治体や企業向けに出張製炭を行います。

なお、7月18日にはゼロカーボンシティ宣言を表明した奈良県天理市に「未来炭化ユニット」を持っていき、天理市長や市民のみなさんに試験製炭を見ていただく予定です。

 

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4tトラックで移設可能

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火入れのイメージ

火入れ式を行います

  • 日時:7月14日(木)13時~13時30分
  • 場所:熱海市笹尻(https://goo.gl/maps/bqJ6RdcWs2U128Ne9
    ※市内から十国峠へ向かう「熱海梅ライン」のカーブ付近に広がる土地です。敷地内に駐車いただけます。
  • 内容:各社代表よりご挨拶、神事、製炭炉への火入れを予定しています
    ※終了後、製炭炉および炭化の意義等について簡単な解説・質疑応答の時間を設けたいと思います。参加をご希望の方は以下の窓口までご連絡ください。

本リリースのPDFはこちらをご覧ください


<お問い合わせ>
株式会社未来創造部
電話:0557-48-7898(営業時間:平日9時~17時)
Mail:info@mirai-sozo.work
担当:高島、横山(090-6544-4242)