
6月6日(金)、熱海市紅葉ガ丘にある「星の木」にて、「コンポストキエーロワークショップ」を開催しました。講師は未来創造部の光村が務め、「星の木」を運営されている星野ひかりさんが参加されました。
今回の目的は、「コンポストキエーロ」を実際に作って使っていただくことで、生ごみをはじめとした、普段はごみとして捨てられている多くのものが、実は再生可能な資源であることをお伝えすることでした。
「コンポスト」とは、生ごみや落ち葉などの有機性廃棄物を微生物の働きによって発酵・分解させ、堆肥として再利用する手法です。今回扱った「キエーロ」とは、黒土中に含まれるバクテリアの力を利用し、生ごみを分解・消滅させる生ごみ処理器です。
これを使うことで、生ごみをゴミ箱に入れる必要がなくなります。生ごみを分別することで、紙ごみやプラスチックなども分別がしやすくなり、資源を回収しやすくなります。また、熱海のように坂や階段が多い地域では、ゴミ出しの回数を減らすことで、負担も軽減できます。キエーロ本体は木でできているため、最終的には自然に還すことができます。
ワークショップは、熱海魚市場で不要となった木製のトロ箱をいただいてきて、いったん解体し、その板や釘を再利用して箱を組み立てていくというもので、光村が手順を説明しながら進めていきました。
参加者の星野さんからは、「釘も錆びていたため打ちにくいところはあったけれど、すべて捨てるもので作るというのがすごくいいなと思った」「キットが用意されてない分、自ら解体するとか、釘を打つとか、自分でできるというのが楽しく気楽にできるので良かった」といったお声をいただき、作業そのものを楽しんでいらっしゃる様子でした。
このワークを通して伝えたいことは、「ゼロウェイスト」という、そもそもゴミを出さないという考え方を体験し、知っていただくことです。私たちが日ごろ「ゴミ」と思い込んでいたものの中にも、まだまだ使えるものがたくさんあり、「無駄にしない」「ごみを出さない」という活動は、それほど難しくなくできるということを、実体験を通して感じ、実践いただけたらうれしいです。