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熱海ブルーカーボン コアマモ移植の経過観察を報告します

熱海ブルーカーボン コアマモ移植の経過観察を報告します

■コアマモ移植取り組み概要
ブルーカーボンプロジェクト推進協議会(会長:齊藤栄・熱海市長、事務局:株式会社未来創造部)では、2020年からブルーカーボンを含む「ブルーエコノミー・プロジェクト」を推進しています。その活動の一環として、2021年から静岡県伊豆市土肥海水浴場で除去される海草「コアマモ」を採取し、熱海周辺海域の砂地に移植する活動を行っています。
過去2年の活動では、伊豆山の土砂災害による影響や海草を食べる魚による食害、光量不足などが原因で、残念ながらうまく定着がされませんでした。これら経験を踏まえて、今年は過去2年よりも水深が浅く、生育条件のよい場所で移植作業を行いました。

2021年の移植の様子
2022年の移植の様子
2023年の移植の様子

■経過観察結果
移植後は、水中カメラや水中ドローン(ROV)にて定期的に観察を行っていきます。これまでの観察されたコアマモの様子についてご紹介します。
 
・6/14 移植直後の様子(ダイバーによる水中カメラにて)
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約6000株のコアマモの移植を行いました。うまく定着することを願っています。


・6/20 移植から6日経過(ダイバーによる水中カメラにて)
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定着しなかった株が流れ、海底の泥が落ち着きました。目立った変化は見られず、元気な様子です。


・6/28 移植から14日経過(ダイバーによる水中カメラにて)
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ほとんどの株の葉が根本まで短くなってしまいました。残念ながら、海草を餌とする魚に食べられてしまったものと思われます。


・7/11 移植から27日経過(水中ドローンにて)
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その後、再び観察すると、前回短くなってしまった株から新しい葉が伸びていました!根が定着し、コアマモ自体が生長している様子が見られました。


・7/25 移植から41日経過(水中ドローンにて)
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前回観察したときよりも、新しい葉が伸びてきている様子が確認できました!コアマモの生長が確実に続いていることが分かりました。


これからも定期的に観察を続け、こちらのページにてお知らせする予定です。引き続き、応援のほどよろしくお願いいたします。